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2016年5月18日 (水)

5月の出来事(その1)

まだ5月中旬にもかかわらずこんな事を言うのもなんですが・・・

「今月は本当に素晴らしい月だったな。。。」


まずは7日に行わた松下隆二氏プロデュースによるコンサート「幸せの架け橋」への参加から。

ざっくり言うと、この企画は松下さんがクラシックギタリストでありながら、だからこそ目を向けてきた(或いは敬意を払ってきた)他ジャンルのミュージシャンと音楽を共有するという企画。(マジでざっくり)


ご本人曰く、今回のコンサートに誰を招待すべきかいろいろ思案した結果、やっぱりこのメンバーになった、と。


シャンソン歌手の愛川智子さん、ジャズギタリストの田口悌治さん、フォルクロリスタの木下尊惇さん。
各氏は松下さんがこれまでの共演の中で音楽や人間関係において感動を共有してきた、いわばジャンルに関係なく尊敬する師。
しかし、普段各氏と共演する事はあっても、この共演者達が一同に集まったことは一度も無い。
そこで、この名手たちが集まると一体どういう方向に向かうのか?


半年前に松下さんからそのような企てを聞き「それには池田君にも参加してもらいたいんだ」と誘われた時はもう。。。(嬉しくって涙が出ちゃう・・・だってミュージシャンだもの。)


松下さんはこの半年間、どうすれば音楽の力で会場にお越し頂く方々に喜んでもらえるか、どうすれば3人の名手の新たな魅力が引き出せるかをひたすら考えていました。
それがミュージシャン松下隆二としての一番の皆様への恩返しとして。

その間ご自身の考えるプログラムがこのコンサートのためにアレンジされ、その都度楽譜が手元に届きました。
曲が集まってゆくうちに、これは一体どのような流れになるのだろう。。。?

それはそれは様々な曲のオンパレードです。


ようやく前日のリハーサルを迎え、遂にこのコンサートの全貌が現れ始めたのでした。
この日の詳細は個人的に貴重な極秘経験として割愛させて頂きます(ナイショ)。

やはり皆凄かった・・・


一夜明けて本番当日。


第一部はプロローグとして松下隆二&池田慎司のデュオで、E.モリコーネの作品「ある夕食のテーブル」で開始。
その後は私達デュオと各氏との組み合わせでプログラムが進められた。(まるで私たちの食卓に入れ替わり立ち替わり人が現れては去ってゆくように)


お一人目の登場は愛川さん。シャンソンナンバーから「名もない人々」「俺はコメディアン」を演奏。

続いて田口さん登場。ご自身のオリジナル作品から「Yu-gao」そしてジャズナンバーから「Along came betty」を演奏。

一部最後の登場は木下さん。フォルクローレ作品から「チュティージョ」「トリニダーからやってきた」を演奏。


各氏の演奏はまさにリアリティーの塊のように、各ジャンルの感動を会場に残してステージから去っていきました。

私たちはステージ(いや、もはや食卓か?)に出ずっぱりなので、その都度会場の空気感が開いてゆく(緊張感が解けてゆく)のを感じながら前半終了。


ここまでなら、ある種"アラカルト" 的とも捉えられるプログラムだが、"松下隆二" 的なのはここから。
第2部では先述の通り、この名手3人(3ジャンル)をぶつけてここに音楽化学反応を起こそうというのだ。
したがって後半は全てこの日の5人で、ありとあらゆる音楽にチャレンジしたのだった。


シャンソン、ジャズ、フォルクローレ、そして2つのクラシック。
その交わりつつも交わらない狭間(なんじゃそれ?)を、各自がまるで自分の居場所を探すかのように、その隙間を瞬時に探し、出ては引っ込みながらその場の音楽が丁寧に作られてゆく。
当然昨日のリハーサルとも全く違う音楽の感触であり、また新鮮でもある。


第2部が終わり、カーテンコールの後、アンコールとしてではなく周到に用意されたエピローグとして「虹のたもとへ」を演奏。

歌詞カードをわたしてもいないのに、会場からは木下さんと愛川さんの歌声に合わせて歌う声がちらほら聞こえてきた、これが音楽の力なのだろうか。。。

そのまま続けてプロローグで演奏した「ある夕食のテーブル」を今度は5人バージョンで演奏。
演奏途中、大きな拍手に見送られ愛川さん退場。続いて田口さんにはバリバリのインプロを披露して頂き、またまた大きな拍手で見送られ退場。

そして木下さんにはチャランゴでフォルクローレのリズムを披露して頂き、盛大な拍手に見送られ退場。
最後にステージに残された私たちはエンディングを弾き終わり、そっとお辞儀・・・暗転。


嗚呼・・・これで終わったのか〜まだ一緒に弾いていたかったな〜。
どこか寂しい気分を感じたが、はっきりと感動が残っている。


でもなんだろうこの感じ。
音楽に感動したのか?なんかそれだけだとしっくりこないな〜。

どうもこの数年、私は音楽を通してその人に感動しているようだ。

やはり今回も愛川さん、田口さん、木下さんという人の佇まいに感動したんだな。

そして何より、同じクラシックギタリストとして出会い、この20年間いろいろな道に引きずり回して、私の音楽への視野を広げてくれた最も身近で偉大な松下隆二さんという人に感動したのだ。


これが私にとっての幸せの架け橋だったのか。。。ヤラレタ。。。

このプロジェクトに多大なるご尽力をいただいた音楽監督吉田真介さんやスタッフの皆様、主催に携わってくださったカルガードチームの皆様。そして会場に足を運んでくださった沢山の方々。

幸せな時間を有難うございました。

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コメント

池田慎司さま

コンサートへ向けた素晴らしい取り組み、魅力的な演奏、そして完璧なレポート(!)本当にありがとうございました。
当日の舞台上で池田さんが発した「静かな熱気」が出演者全員に与えた影響は測り知れません。

池田さんはこのコンサートのきっかけ(事の発端)を知る数少ないおひとりですが、本当に些細な日常の中から生まれた『個人的な妄想』がこのコンサートの根源であることを思えば、やはり「妄想」って大事だな(笑)。
その「妄想」に内在するエネルギーが最終的に内でなく外に向かうことが我々の仕事(一曲一曲の演奏からイヴェント全体)にとって必要なことだと今回強く思いました。

このたびも貴重なエネルギーをいただき本当にありがとうございました!

その妄想がいつも怖いのです。笑
今回の出来事がどれだけ私自身の妥協点のハードルを上げた事か。。。


リハーサルから小倉公演までのあの3日間、自分がこれまでに気づかなかった事、しかしようやく気付けるところまでは来たなと確認できました。

わざわざ表出しなくても漏れてしまう程の120%の静かな熱気をこれからも育てていこうと思います。

本当に有難うございました。


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